はてなワンワンワールドとTropy

を読ませていただいて思ったこと。

さらに自分の書き込みを見てもらうには、相手を「友達認定」する必要がある。
そして、相手がこちらを「友達認定」するまでは、相手の声は「わんわん」にしかならない。
お互い「友達認定」して、初めて会話が可能となるわけだ。

(中略)

そこで、はてなも考えたのか、しばらくすると、クリック一発で好きな「友達」のところへ飛ぶ機能がついた。
これで好きな相手といつでも話せるようになったのだ。

しか〜し!それはちと便利すぎじゃないか?それじゃ、ただのチャットじゃないか。
はてなワンワンワールドはもっと不便でいい。
相手がいる方角しか分からないとか、相手がいる周辺の衛星写真しか見ることができないとかさ。

 これって、Tropyと同じ発想なんじゃないかな、と。
あれも、リンクのないWebサイトな訳で、どのページに書き込んだか、次にどのに飛ぶのかわからない面白さがあった。Googleだ、Web2.0だ、ソーシャルなんとかだ、って動きが始まって、ネットの中で渦巻いている「知」の再構成が始まったそうだが、結局、一期一会だとか、袖摺りあうも多生の縁だとか、なんか、そういうのに日本人の感性はあっているのかなぁと思った。
 あるいはこれって、Web2.0とは違う方向でのネットの可能性なんじゃないかな?と。Bloglinesでは結局毎日大量に読みきれないフィードを配信されて、結局読みきれずに、デリシャスのinboxや、はてブのお気に入りな人から情報を受け取るのが日課になっていて、それで、もはや読みきれないほどの情報が毎日たどり着く。もうだから、ベイジアンフィルタを使って、お気に入りのユーザーの中から、さらにお勧めの記事だけを取り上げてくれる、Thunderbirdプラグインでも作ろうか、みたいな勢いだけど。
 結局のところ、はてなでブログを始めたのは、キーワードを辿っていろんな人に見つかったり、いろんな人を見つけたり、そういうのが面白そうだったからじゃないかなぁ、と思っからじゃないかと。


 つまるところは、インターネットってもっと不自由でいいんじゃないだろうか?気持ちいい不自由さっていうか。はてなの中の人にはもっとファジーなインターネットを作って欲しいな。