SEがいないということ。

 うちの職場にはSEと呼べる人がいない。
もちろん、立場上、もしくは役職上SEって人はいると思う。
けれども、システムを組み立てる上でまとめる人が
いないってのは致命的だ。
 うちにいるのは以下のような仕事をしている人たち。

プログラマ

 仕様書とは名ばかりの落書きとベンダーの仕様書を見ながら
要求分析、設計、実装、テストまでをやる人。
成果物の品質は個々人の任意。レビューも任意。
もちろん、ドキュメントを書かない人すらいる。
 私の立場はこれ。

チームリーダ

 主な仕事は進捗管理。大日程から逆算された実現不能
スケジュールとにらめっこしなくてはならない。

製品ごとのリーダ

 機能ではなく、発売する製品全般のソフト側でのリーダ。
おもな仕事は、上から押し付けられる無茶な要求に対して、
実現不可能な日程を組むこと。
またISO9001本監査の際にはさまざまな書類を捏造しなくては
ならない。


 大体、見積もりとは無関係に日程が決められていく時点で
無茶な話だが、

  1. 機能間の連携を考える人がいない。
  2. 仕様書の書けない人が仕様書を書いている。
  3. 上流工程を理解しない人が設計を行うため、コードがむちゃくちゃ。

などの理由で、最近、頻繁にプロジェクトが遅延している。
遅延しているだけならともかく、ベンダーから、
「品質が変わらない限り、あんたんとこの製品はもう買わない」
と最近言われたらしい。
 そりゃそうだ。天下の大企業ですが、そろそろ倒産の可能性すらあると
うわさされ始めている。所詮、派遣なんで他人事ですが。
1エントリで書ききれることではないので、詳しい話はまた後日。