phishingになぜ引っかかるの?

http://d.hatena.ne.jp/hoshizawa/20051127
 星澤さんとこのブログがえらいことになったみたい。
それについては個々人の考えがあることだし、
星澤さんの決断も理にかなうし、それを批判した人たちにも
理があるとしておこう。


私の個人的な意見を言えば、星澤さんの判断が妥当だと思う。


誰しも、自社の製品に愛着があれば、手前味噌に礼賛するだろう。
公の立場を明らかにして、その代わり自社の製品については触れない
というのは匿名の多きブログの中において、非常に公平であると感じる。
少なくとも伝えられる情報が公正であると思える。
また、私の読みが不確かなのかはわからないが、
星澤さんが、政治的立場に立った意見を書いていることは
見たことがない。



閑話休題。自分もフィッシングについて
まじめに考えてみたいと思う。


 そもそも、『メールなどを巧みに利用しユーザーを偽のサイトに誘導する』
なんてことがあるのだろうかと前々から思っていた。
 ワンクリック詐欺、もしくは、オレオレ詐欺(ちょっと古いか)などでは、
ひっかかる方の不注意が元になっていたわけである。
要は、ほんのちょっとひねったソーシャルハッキングの手口でしかなく、
ひっかかる方が単なる不注意であるとしか思えない。


 しかし、
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0511/28/news038.html
にあるように、フィッシングの技術も日々進化している。
もはや、本来の契約しているサイトからのメールと見紛うばかりの
フィッシングメールが来ることは、どうやら、時間の問題のようである。
また、訪れた先のサイトが本物であると思い込ませる術も日々発達している。
 日本でフィッシング詐欺がそれほど活発ではないのは
間違いないが、今後本格化してきたときに、
マイクロソフトが駆除ソフトをWindowsUpdateで配布したにもかかわらず、
Antinnyウィルスがいまだ約半数以上放置されている*1ような

セキュリティの意識しかない日本でどのような事件が起こるのかと
思うと暗澹とした気分にならざるを得ない。


身に迫る危険は顕在化したときにしか
問題にならず、政府の対策も後手後手にまわるのは
過去の経緯を見れば明らかであるのであるから。

追伸

自分の使用しているNetcarftツールバーであるが
サーバーにURLを送っている形跡はどうやらなかった。