柄谷行人

 昔、高校生のころ、ろくに学校に行かずに哲学書を読みふけっていた
時期がある。そのきっかけとなったのが、柄谷行人大先生である。
 ふと本屋で見かけた「批評とポストモダン」、ポストモダンって
どっかで聞いたことがあるなぁ、とそれでなんとなく買ったものの
そこからずいぶんはまってしまった。
 評論家が好き嫌い、いろいろあると思うが、彼の著作は
読んでいてエキサイティングなのである。学校の国語の教科書で
読む評論で果たして、知的興奮に満ち溢れたものがあったであろうか。
少なくとも私の記憶ではなかったように思う。
 彼の著作に出会って、初めて哲学として思考することの面白さを
感じた。その中でも一番今でも手に入りやすそうなものをリンクとして
貼っておこう。さすがな「はてな」でも柄谷行人
キーワードにならんだろうな。
マルクスその可能性の中心 (講談社学術文庫)